四柱推命とは:占いのための占いマメ知識

四柱推命(しちゅうすいめい)は、中国で陰陽五行説を元にして生まれた占いです。

1279年頃、南宋の除子平という占術師が『淵海子平』(えんかいしへい)という書物を記し、1368年頃、明の政治家で占術師だった劉伯温が、『滴天髄』(てきてんずい)という書物を記し、同じ時代、除居易は人間の生年月日で宿命を見る方法を確立しました。

日本には江戸時代中期に移入されました。

文政年間、仙台の儒学者桜田虎門が『推命書』という訳本を出し、普及させた。現代では阿部泰山流、高木乗流などがあるようです。

下記参考文献では安田靖氏は高木乗流で、粟田泰玄氏は阿部泰山流。


■基礎理論
●十干十二支、暦
十干も十二支も五行を持ち、陰陽を持つ。
1年の始まりは立春、月の始まりは節入り日。

さらに正確には1日の始まりにも節入り時刻があります。
これは日の変わり目の時刻ころに生まれてなければあまり関係ありません。


●四柱
四柱推命は生まれた年、月、日、時、の四つの柱でその人の生まれ持った宿命を推し量るものです。

それぞれ年柱、月柱、日柱、時柱と言います。

そのため、生まれた時間が分からないと三柱となってしまい、確度が落ちます。

それぞれの柱にくる十干を天干といい、十二支を地支と言います。

さらに、年柱の天干は年干(年柱天干というときもある)、月柱の地支は月支というようにいう。日干を核として、他の天干、地支が日干にたいしてどういう働きをするのかを見ていきます。


●五行図
五行図は、必ず木を上に書き、そこから右回りに、火、土、金、水の順に正五角形の頂点の位置に書きます。

右回りに五角形(または円)を描くようにして矢印で結んでいくと、それが生じることを意味する矢印となります。

つまり、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生じます。

逆に見れば、火は木に生じられ、土は火に生じられというふうになります。

また、五角形の頂点を、木から土へ向かう矢印を引き、順繰りに五芒星を結ぶと、剋(こく)することを意味する矢印となります(「剋す」とは攻撃して弱めるというような意味)。

つまり、木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、火は金を剋し、金は木を剋する。

この五行図のなかで、日干の五行に当たる部分が自分の拠点となり、そこから生じる五行、生じられる五行、剋される五行などの関係を見ていきます。

例えば日干が丙なら、五行図の火の部分が拠点となり、火が生じる五行は土、火が生じられる五行は木、火が剋される五行は水、という具合になります。

火にとって、生じられる木からは気をもらい、生じる土には気を与え(逆に見ると気を奪われる)、剋される水からは気を弱められます。

また自分と同じ火は、合わさればより強くなる関係。一般的には、自分(火)を強める火、木がよく、弱められる土、水はよくないということがいえるが、ただし、火が強すぎる場合に限り(これを大過するという)、弱めてくれる土、水が有用となります。

四柱推命では、五行が大過することはよくないこととされています(日干の五行以外でも)。


●月律分野蔵干
同じ月に生まれても、節入りから何日目に生まれたかがそれぞれ違います。

これを月律(げつりつ、月のリズム)と言います。

地支となる十二支には、初気、中気、本気という二つないし三つの干が含まれています。

これを蔵干(ぞうかん)と言います。

節入りから生日までの日数と時間により、四柱の地支に含まれる蔵干を一つ引き出します。

十二支の蔵干は、

・子=(壬、癸) 卯=(甲、乙) 午=(丙、己、丁) 酉=(庚、辛)

・丑=(癸、辛、己) 辰=(乙、己、戊) 未=(丁、乙、己) 戌=(辛、丁、戊)

・寅=(戊、丙、甲) 巳=(戊、庚、丙) 申=(戊、壬、庚) 亥=(戊、甲、壬)

大まかな日数の区切りをいうと、子、卯の蔵干二つの場合、節入りから10日までとそれ以降、午、酉は、節入りから10日まで、と10日から20日まで、とそれ以降。

丑、辰、未、戌は節入りから9日まで、と9日から12日まで、とそれ以降。

寅、巳、申、亥は節入りから7日まで、と7日から14日、とそれ以降。

月律分野蔵干の配分率については各書物により幾分誤差があり、それぞれの著者が年月をかけて平均値を出したものです。

天体の公転、自転は毎年一定ではないので、本来は毎年違っています。

境目前後の場合は、となりの干も注意しておく必要があります。


●月令、旺相衰
月令(げつれい)は四柱推命の用語で日干の強弱を見る一つの方法。旺(おう)は旺盛、勢いがあるという意味です。

相(そう)はやや強いという意味、衰(すい)は弱いという意味です。

四季には五行があり、春は木、夏は火、秋は金、冬は水、で土は各季節の最後の月(陰陽五行思想の十干十二支を参照)。

日干の五行と同じ季節月に生まれていれば、月令を得て旺ず、と言います。

日干が甲、乙で春月生まれ、日干が丙、丁で夏月生まれなどです。

次に良いのが、日干を生じてくれる五行の季節月生まれで、甲、乙なら水なので冬月生まれ、丙、丁なら木なので春月生まれなどです。

これを月令相と言います。

この旺相に該当しない場合、月令を得ず衰と言います。

月令を得ていなくとも、通変、十二運などで強く変化することもあります。


●通変(天干星)
通変(つうへん)は日干に対し、他の天干と蔵干がどういう意味を持つかを表すものです。

比肩、劫財、食神、傷官、偏財、正財、偏官、正官、偏印、印綬の10種類があります。

語尾に「星」を付け、比肩星、劫財星のようにも言われます。

そのため天干星とも言います。

また、原典の解読の仕方によるのか、通変と語順がさかさまの変通星という呼称も見受けます。

・比肩(ひけん)は、日干と同じ五行で、陰陽が同じもの。日干甲なら甲、乙なら乙が比肩。

・劫財(ごうざい)は、日干と同じ五行で、陰陽が違うもの。日干甲なら乙、乙なら甲が劫財。

・食神(しょくじん)は、日干が生じる五行で、陰陽が同じもの。日干甲なら丙、乙なら丁が食神。

・傷官(しょうかん)は、日干が生じる五行で、陰陽が違うもの。日干甲なら丁、乙なら丙が傷官。

・偏財(へんざい)は、日干が剋す五行で、陰陽が同じもの。日干甲なら戊、乙なら己が偏財。

・正財(せいざい)は、日干が剋す五行で、陰陽が違うもの。日干甲なら己、乙なら戊が正財。

・偏官(へんかん)は、日干が剋される五行で、陰陽が同じもの。日干甲なら庚、乙なら辛が偏官。

・正官(せいかん)は、日干が剋される五行で、陰陽が違うもの。日干甲なら辛、乙なら庚が正官。

・偏印(へんいん)は、日干が生じられる五行で、陰陽が同じもの。日干甲なら壬、乙なら癸が偏印。

・印綬(いんじゅ)は、日干が生じられる五行で、陰陽が違うもの。日干甲なら癸、乙なら壬が印綬。

通変も五行図の項でも説明した日干を強くするもの、弱めるものという性質があります。

日干と同じ比肩、劫財は比(ひ)といい、日干と合わさり強めます。

日干が生じる食神、傷官は洩(えい)と言い、日干の気が漏れ出し弱まります。

日干が剋する偏財、正財は分勢(ぶんせい)といい、日干は攻撃する側だが、それによって消耗します。

日干が剋される偏官、正官は剋(こく)といい、一番日干を弱める力が強いです。

日干が生じられる偏印、印綬は助(じょ)といい、日干を強めてくれます。

日干を除く天干と蔵干で七つの通変があり、これらに比、洩、分勢、剋、助がそれぞれいくつあるかで、日干の強弱を見ます。

日干と同じ陰陽の通変は日干への働きが強く、陰陽の異なる通変はやや弱く働きます。


●十二運
十二運(星)は、日干の強さを、地支の十二支からみるものです。

人の一生になぞらえて、胎、養、長生、沐浴、建禄、冠帯、帝旺、衰、病、死、墓、絶の十二種類があります。

あくまでも強弱を比喩で表したものなので、四柱に病があるから病気をするということでは断じてありません。

粟田泰玄氏は他人を鑑定するときは、衰、病、死、墓、絶はス、ビ、シ、ボ、ゼと書いたほうが言葉からくる悪い印象を避けられてよいのではとしています。



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